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【人物解説】ジェフ・ベゾス「Amazon.com創設者」

ジェフ・ベゾス / Jeff Bezos

Amazon.com創設者


概要


生年月日 1964年1月12日
学歴 プリンストン大学(BS)
居住地 ワシントン州メディナ
職業 テクノロジーと小売の実業家、投資家、慈善家
職歴

・アマゾン(創立者、CEO、会長、社長)

・ブルーオリジン(創設者

資産 1610億ドル(2019年5月)
配偶者 マッケンジー・ベゾス(結婚:1993年、離婚:2019年)
子ども 4人

ジェフリー・プリストン・ベゾス(1964年1月12日生まれ)は、アメリカのテクノロジーと小売業に関する大物実業家、投資家、コンピューター・サイエンティスト、慈善家。世界で最も巨大なショッピングサイトAmazon.comの創設者、会長、最高経営責任者として一般的に知られている。

 

ベゾスはニューメキシコ州アルバカーキで生まれ、テキサス州ヒューストンで育った。1986年にプリンストン大学でエレクトリカル・エンジニアリングとコンピュータ・サイエンティスの学士を取得して卒業。

 

1986年から1994年初頭までウォール街のさまざまな分野で働いていた。1994年後半にニューヨークからシアトルへクロスカントリー・ロード・トリップをしているときにAmazonを設立する。

 

アマゾンはもともとインターネットの書店として始まったが、その後に事業を拡大してありとあらゆる生産品やサービスを扱うようになった。最近ではアマゾンビデオ・オーディオといったストリーミング事業を拡大している。

 

アマゾンは現在、インターネット上において世界で最も巨大なインターネット小売業者であり、また同社が提供するアマゾン・ウェブ・サービスは世界最大のクラウド・インフラサービスのプロバイダーである。

 

ベゾスはほかにも航空宇宙事業や新聞事業など多様なビジネスジャンルに関心を持っている。実際ベゾスは2000年に設立されたアメリカの航空宇宙企業ブルーオリジンの創設者であり、2015年に実機の初打ち上げを実施して成功させている。2019年に商業目的の弾道飛行による有人宇宙飛行の計画をたてている。

 

2013年にベゾスは新聞社ワシントン・ポストを250万ドルで買収している。ベゾスは彼のベンチャー・キャピタルファンドのベゾス・エクスペディションズを通じてさまざまな無事ネスに投資をしている。

 

ほかにもベゾスは個人で設立した投資会社「ベゾス・エクスペディションズ(ベゾス探検隊)」を通じて、さまざまな事業に取り組んでいる。ベゾス探検隊が投資している事業ではたとえば、Google、Linden、Twitter、Uberなどがある。

 

2017年7月27日、アマゾンの株価が急上昇し、その結果、ベゾスの保有資産は887億ドルとなり、一時的にビル・ゲイツの資産を超えて世界で最も富裕な人物となった。2017年11月24日に初めて1000億ドルを突破、2018年3月6日の『フォーブス』誌で正式に世界一の富豪と認定された。その純資産は1,120億ドルにのぼるという。

重要ポイント

  • Amazon.com創業者
  • 純資産1,120億ドルの世界一の富豪(2018年時点)
  • 有人宇宙飛行事業ブルー・オリジンの創設者

略歴


幼少期


ベゾスは1964年にニューメキシコ州のアルバカーキで、ジャクリーン&テッド・ヨルゲイセン夫妻のあいだに生まれた。本名はジェフリー・プレストン・ヨルゲイセン。

 

母親の祖先はテキサス州の入植者であり、数世代にわたってコトゥーラ近郊に2万5000エーカー(101キロ平方メートル)の牧場を所有していたという。2015年3月時点では、ベゾスはテキサス州最大の土地所有者の1人とされている。

 

ベゾスの母方の祖父ローレンス・プレストン・ギースは米国原子力委員会(AEC)の地域監督者であった。AECに加わる以前、ギースは国防高等研究計画局に研究員として勤め、1957年にソ連が初めて打ち上げた人工地球衛生「スプートニク1号」に反応して翌年1958年創設された国防省の研究開発部門のメンバーだった。

 

国防高等研究計画局の活動内容は、最先端科学技術の速やかな軍事技術への転用を行うものだった。1970年代に国防高等研究計画局のエンジニアたち、は核攻撃によって従来の通信線が破壊されたときでも機能する軍事用の通信ネットワークの原型をつくった。これが最終的に、世界で初めて運用されたパケット通信ネットワーク「アーパネット」となり、インターネットの起源の1つともなった。

 

祖父ギースは早めに退職し、その後、テキサスの牧場での生活に移る。ベゾスは幼少時代の多くを祖父とテキサスの牧場で過ごしたという。ベゾスは風車を直したり、家畜の予防接種をしたり、よく牧場で祖父母の手伝いをした。午後になるといつも皆でテレビのメロドラマを観た。祖父母は皆でアメリカ・カナダ内を旅するサークルのメンバーだっため、ベゾスは祖父母とともに旅に出た。

 

ベゾスが母方の祖父とよく生活していたのは、ベゾスがまだ赤ん坊のころに両親が離婚しており、ベゾスは母とともに母方の祖父宅に住んでいたからである。ベゾスの母ジャクリーンは17歳、まだ高校生の頃にベゾスを出産している。父ヨルゲイセンとの結婚生活は約1年ほどだった。ベゾスの母親は、かつてサーカスのパフォーマーとして働いていた彼の実の父親に対して、自分たちの生活には関わらないように言った。

 

1968年4月、ベゾスが4歳のときジャクリーンの2番目の夫で、15歳のときにアメリカに移住してきたキューバ人のミゲル・マイク・ベゾスと再婚した。マイク・ベゾスの家族はもともとスペインのバリャドリッドの小さな町ビリャフレチョス出身だとされている。

 

マイク・ベゾスはニューメキシコ大学でジャクリーンと結婚し、4歳になるジェフ・ヨルゲイセンの義父となり名前はジェフ・ベゾスとなった。結婚後、家族はテキサス州ヒューストンへ移り、マイクはニューメキシコ大学っで学士を取得したあと、エクソンモービルでエンジニアの職に就いた。

 

ジェフはヒューストンにあるリバー・オークス・エレメンタリー・スクール小学校に4年から6年まで通学した。幼少の頃からべぞうは科学やテクノロジーに興味を示した、かつて自分で造った電器アラームを使って自分の部屋に兄弟を入れないようにしたり、理科の実習のために車庫を改造して実験室にした。

 

家族がフロリダ州のマイアミへ移ると、ベゾスはマイアミ・パルメット・シニア・ハイ・スクールへ入学。高校生のときベゾスはフロリダ大学の学生科学訓練プログラムに参加。また高校で首席であり、国家優秀奨学生だった。

 

1986年にベゾスはプリンストン大学で電気工学とコンピューターサイエンスの学士号を取得し、またファイ・ベータ・カッパという成績優秀な大学生のクラブを経て卒業。さらにプリンストン大学在学中にベゾスはタウ・ベータ・パイにも選ばれた。ベゾスは「宇宙探査と開発のための学生組織(SEDS)」のプリンストン大学の会長を務めた。

ビジネス・キャリア


初期キャリア

1986年にプリンストン大学を卒業すると、ベゾスはインテルやベル研究所やアクセンチュアなどからオフォーを受けたが、最初は最先端の電気通信のスタートアップのであるフィテールで働き、そこで国際貿易のためのネットワーク構築の確立を任されることになった。

 

その後、開発部長およびカスタマーサービス担当ディレクターに昇進。その後、バンカーズ・トラストのプロダクトマネージャーになったとき、彼は金融業界へ移った。へッジファンド会社のD.E.Shaw & Co.でインターネットを通じたビジネスに携わるようになる。そこで 彼は、わずか4年で上級副社長に昇進した。

Amazon


1993年、ベゾスはオンラインブックストアをはじめる決心をした。

 

また、1994年にD.E.Shawのリサーチ・アソシエイト、マッケンジー・タトル(MacKenzie Tuttle )と結婚した。現在、彼女は小説家だ。 ベゾスはインターネット利用者の急増をニューヨークのヘッジファンド会社で知り、この急成長を利用する方法を見つけようと決心した。ベゾスはオンラインで販売できる可能性のある20の製品をリストアップし、その中から書籍がもっとも成功する可能性が高いと判断した。退社。

 

ニューヨークからシアトルへクロスカントリー・ドライブを達成した後、1994年にインターネット書店の「Cadabra.com」を開業。クロス・カントリーの途中、ベゾスは助手席でずっと収益予測を考えていたという。1994年7月5日にガレージでAmazonを設立する。

 

翌1995年7月には「Amazon.com」として正式にスタートする。ベゾスは当初ガレージ内に会社を作っていた。ベゾスは両親から推定30万ドルの投資金額を受け取り、Amazonに投資した。多くの初期の投資家は、Amazonは失敗する可能性が70%あると警告していた。Amazonはもともとオンライン書店だが、ベゾスはもともとほかの製品に拡大する予定だったという。

 

アマゾンを立ち上げてから最初の1カ月で、アメリカの全ての州と45カ国の人々に書籍を販売した。会社は成長し続け、設立から3年後に1997年5月15日に株式を公開した。 

 

『フォーチュン』や『バロン』からの批判的な報告に対して、ベゾスはインターネットの成長がボーダーズ&バーナーズ&ノーブルのような大規模書籍小売店との競走で追い抜くだろうと主張した。

2005年のベゾスと会社仲間。Wikipediaより。
2005年のベゾスと会社仲間。Wikipediaより。

1997年ベゾスインタビュー。

会社の拡大


1998年、ベゾスは音楽とビデオのオンラインをはじめる。同年末までに、ベゾスはほかにもさまざまな消費財を同社の販売品として拡充を広げた。ベゾスは、同社の1997年の株式公開時に調達した5400万ドルを、小規模の競合他社の積極的買収に利用した。

 

2002年にベゾスは天気チャンネルとウェブサイトトラフィックからのデータをまとめた「アマゾンウェブサービス」を始める。

 

2002年の終わりごろ、アマゾンから急速な支出は収益停滞時に財政的危機を引き起こした。2000年、ベゾスの現金預金残高はわずか3億5千万ドルに減少したため、銀行から20億ドル借入した。会社がほぼ倒産したあと、ベゾスは物流センターを閉鎖し、従業員の14%を解雇した。2003年にアマゾンは金融危機から立ち直り、4億ドルの利益をあげた。

 

2007年11月、ベゾスはAmazon Kindleを発売する。2008年の『タイム』プロファイルによれば、ベゾスは電子書籍でビデオゲームのシミュレーションで見られるものと同じ心理状態を作りたがっていった。彼は読者が本とエンゲージできるようになることを望んでいた。

 

2013年ベゾスはアマゾン・ウェブ・サービスに代わりセントラル・インテリジェンス・エージェンシー(CIA)と6億ドルの契約を結んだ。その年の10月に、アマゾンは世界次第のオンラインショッピング小売業者として認められた。

 

2013年8月、ベゾスはワシントン・ポストを2億5000万ドルで買収した。ベゾス個人の買収でありアマゾンは関与していなかった。「これは未知の領域で、実験が必要とするだろう」と記者に述べた。

 

2016年5月、ベゾスは所有していた自社株100万株超を6億7100万ドルで売却した。これは、彼がこれまでにAmazonの株の一部を売却して得た最大の額である。2016年8月4日、ベゾスは彼の別の100万株を7億5670万ドルで売却した。1年後、ベゾスは会社の物流センターに新たに13万の従業員を雇用した。

 

2017年に約10億ドル相当の自社株を売却。自ら設立した宇宙開発会社ブルー・オリジンに年間10億ドルを投じる意向を表明した。

 

2018年1月19日までに、彼のAmazonの株式保有額は1090億ドル以上となった。数カ月後、ベゾスは他の起業、特にブルー・オリジン事業で現金を使うため株式を売却しはじめた。

 

2018年1月29日、ベゾスはAmazonのスーパーボウルのCMに出演した。

2018年2月1日、Amazonは四半期利益で過去最高の20億ドルを記録した。中国でアリババが成長してきたため、ベゾスはインドへAmazonを拡大させることに関心があると表明した。

 

2018年3月、ベゾスはAmazonのグローバル上級副社長のアミット・アガーウォールをインドへ派遣し、55億ドルを投じて同社のサプライチェーンルートを通じた業務のローカライズ化を行った。

 

その月の後半に、ドナルド・トランプ大統領はAmazonとベゾス、特に消費税回避、郵便ルートの悪用、反競争的な商慣行を非難した。トランプ大統領の否定的な表明もあって、Amazonの株価は9%下落。これによりベゾスの個人資産は107億ドルまで減少した。

 

数週間後、スタンフォード大学の学術報告でトランプ大統領がAmazonに何らかの方法で規制することはほとんど不可能であるという見解を示したため、ベゾスは損失を取り戻した。

 

2018年7月、米国議会の多数のメンバーがベゾスにAmazonの顔認証ソフトウェア「Rekognition」アプリケーションによる商用利用の詳細内容を要求した。

 

さらに、トランプ政権による声明で、Amazonが映画館のランドマーク・シアターズ・チェーンの買収が予測されているが、これに1948年に連邦最高裁判所と地方裁判所でくだされたパラマウント訴訟に反トラスト法に抵触する可能性があると示している。

Amazonの過酷労働とベゾスの社内での評判


ジェフ・ベゾスは非常に厳しいボスで、社員に対して感情を爆発させることもあった 。

 

ベゾスはビジネスの詳細に注意を払うことで知られている。ポートフォリオ・ドッドコムによれば、「ベゾズは楽天家の巨人でありながら、同時に上司が部下の業務に強い監督、干渉を行う悪名高いマイクロマネージャーであり、契約書の細部からすべてのアマゾンのプレスリリースまで細かくチェックする経営者である。

 

2015年8月に『ニューヨーク・タイムズ』は「アマゾン内部:痛ましい職場で巨大なアイデアと格闘する」というアマゾンの仕事の過酷な現場に関する記事を掲載。「笑い声は聞こえず、従業員の魂はなく、荒廃した職場」と書かれ、現役もしくは元従業員100人以上へのインタビューしている。

 

アマゾン内部は長時間労働、裏切り合う社員たち、健康問題を抱えるスタッフへの冷淡な態度であると描かれた。この記事に対してベゾスは「あの記事に書かれていることは、私の知るアマゾン、そして私が大切に思い、毎日共に働いているアマゾニアン (アマゾンの社員) とは異なるものだ」と反論している。

 

また、Amazonは食事やマッサージのような特典を無償提供しない 、倹約的な企業文化を創っていることでも知られている。

 

2018年9月、Amazonのビジネス慣行に対する批判が続いた。バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員はAmazonの労働者の3人に1人が公的な支援を受けており、メディケイドやフードスタンプ、公営住宅を利用している。しかし、Amazonがそうした問題を抱えていながら表面上何ら対処していないのが法に反するかどうかというのは認識していないと話している。

 

続けてサンダースは「Stop BEZOS Act」と呼ばれる法案を上院に提出。この法案は、Amazonやウォルマートといった大企業に対し、自社の従業員が利用するフードスタンプや公営住宅、メディケイドなどの公的補助プログラムについて、政府に税金を支払うことを義務づける内容となっている。

 

サンダースはベゾスの富とAmazonの倉庫の労働者の待遇についてコメントし、このシナリオを「不正に操作された経済」の兆候と評した。さらに、Amazonが税金を十分に払っていないことも批判した。

 

2018年10月2日、ベゾスは全社にわたって賃金の引き上げを発表した。最低賃金が支払われていたアメリカ人の労働者は1時間あたり15ドル(1700円)に値上げされた。 「批判に耳を傾け、われわれがどうしたいのかを真剣に考え、先頭に立つことを決めた」と、 Amazonの創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏は発表の中で述べた。

 

またAmazonは、2019年から7.25ドル(約820円)に設定されている米連邦の最低賃金を引き上げることも提唱していく。

 

■関連リンク

サンダース上院議員が提出「Stop BEZOS」法案とは?

Amazon以外の事業


有人宇宙飛行ベンチャー「ブルー・オリジン」


2000年9月、ベゾスは有人宇宙飛行のベンチャー会社「ブルー・オリジン」を設立。ベゾスは長い間、太陽系における宇宙旅行と人類生命の発展に強い関心を表明してきた。

 

1982年に高校を卒業したとき、彼は卒業生総代だった。当時の彼のスピーチは『マイアミ・ヘラルド』のインタビューでフォローアップされ、ベゾスは軌道周回上に人間のコロニー、遊園地、ホテルを建設と発展への関心を表明した。18歳のベゾスは過剰使用による資源の枯渇から環境を保護したいと話していた。

 

設立以来、ブルー・オリジンはテキサス州西部にロケットを発射するための大規模な土地を購入するまではあまり目立った活動をしていなかった。2000年代後半から一般的に注目を集めるようになり、ベゾスはさらに地球外旅行の安全性を高めながら、人類のための宇宙旅行のコストを削減する方向へ関心を移した。

 

2011年9月、同社の無人プロトタイプのロケットがショートホップテスト飛行中に故障した。故障はロケット事業のつまずきを感じさせたが、報道機関は会社は宇宙飛行の実現進める上で創業から現在までどれほど進歩したのかを記した。

 

2013年5月、ベゾスはヴァージン・ギャラクティック会長のリチャード・ブランソンと会い、商用の宇宙飛行の機械と戦略について話し合った。ブランソンもイーロン・マスクも3人とも億万長者であるが、全員自分たちのビジネスの関心を宇宙飛行に向けている。

 

2015年、ベゾスは新しい弾道飛行用ロケットを開発しており、2010年代後半に初飛行することを発表した。11月後半、ブルー・オリジンのニューシェパード宇宙船は首尾よく宇宙に突入し軌道に投入された後、ウェストテキサスの発射場でに垂直着陸する前に事前に予定していた高度329,839フィート(100.5キロメートル)に達した。

 

2016年、ベゾスは特定のジャーナリストのみブルー・オリジンの施設に招き、施設内を案内し、また写真撮影を許可した。ビジネス関連の公害に関連する負のコストを削減するため宇宙のエネルギーと工業生産を増やすことを繰り返した求めた。

 

2017年12月、ニュー・シェパードはダミーの乗客を載せた飛行と着陸に成功し、2018年末までの宇宙旅行開始日の改正と推進を行った。このプログラムを実行するため、ブルー・オリジンはテストと運用の全段階をサポートするための6台のロケットを製造した。

 

2016年以来、ベゾスは太陽系を植民地化する夢について自由に話し、この事業をサポートするために毎年ブルー・オリジンに10億ドルのAmazon株を売却している。

 

2018年5月、ベゾスはブルー・オリジンの主な目的は人類を多惑星間移動させて地球の天然資源を保護することであると主張した。

 

ベゾスは2018年11月までにニューシェパードで弾道飛行空間に人を輸送することを発表した。2018年7月、ベゾスは一人あたり20万ドルから30万ドルの商用宇宙飛行チケットを販売したと発表した。

 

■関連サイト

ブルー・オリジン

「ワシントン・ポスト」の買収と改革


2013年8月5日、ベゾスは『ワシントン・ポスト』を2億5000万ドルを現金で買収したことを発表。売却を実行するためにベゾスは合法的に新聞会社を所有する有限責任持株会社ナッシュ・ホールディングスを設立。2013年10月1日に売却が完了し、ナッシュ・ホールディングスが管理権を握ることになった。

 

2014年3月、ベゾスはワシントン・ポストで最初の大きな変革を実行し、テキサス州、ハワイ州、ミネソタ州など多数の米国地方紙の購読者のためにオンライン購読制度を撤廃した。

 

2016年1月、ベゾスはデジタルメディア、モバイルプラットフォーム、分析ソフトウェアを再構築して、メディアとテクノロジーの企業として新聞会社への変革に着手する。所有したておのころは、ベゾスは新聞紙との潜在的な利益相反があるとして非難を受けた。

 

ベゾスと新聞の編集委員たちは、ベゾスが不当に新聞のコンテンツを管理しているという非難を退け、ベゾスは新聞の独立性を維持していると主張した。2016年にオンラインの読者が急増した後、ベゾスが2013年に買収して以来初めて同紙は黒字になった。

 

■関連リンク

ワシントン・ポスト

投資会社「ベゾス・エクスペディションズ」


ベゾスは、ベンチャー・キャピタル媒体「ベゾス・エクスペディションズ」を通じて、個人的な投資を行っている。1998年にはGoogleに25万ドルを投資し、最初期の株主の1人となった。彼はこの投資でGoogleの株式を330万株取得したが、その株価は2017年には310億ドル相当になっている。

 

ベゾスは老化を遅くしたり、止めたりすることで寿命を延長させる研究をするユニティ・バイオテクノロジー社にも投資を行っている。ヘルスケア分野では同社のほかにグレイル、ジュノ・セラピューティックス、ゾックドックなどにも関わっている。

 

2018年1月、新しい無名のヘルスケア会社におけるベゾスの役割につていの発表があった。このベンチャーはヘイブンという会社で、Amazon、JPモルガン、バークシャー・ハサウェイの間でパートナーシップとなることが期待されている。

 

■関連リンク

ベゾス・エクスペディション公式サイト

資産


ベゾスはAmazonの新規株式公開(IPO)を通じて5400万ドルを調達したあと、1997年にミリオネアになった。1999年に『フォーブス』誌の「世界の億万長者リスト」に初めて掲載されたときの純資産は101億ドルだった。

 

しかし、1年後の2000年には61億ドルに減少し、資産は40.5%落ちた。2001年、ベゾスの純資産はさらに急落し、66.6%減の20億ドルとなった。さらに2002年には5億ドル減少し、純資産は15億ドルまで減った。

 

2003年純資産は104%増加して25億ドルになって回復。2004年から2007年にかけて資産は4倍の87億ドルまで回復した。そして、2008年の金融危機とそれに続く景気後退の後、2009年にはベゾスの純資産は68億ドルに減少した。

 

しかし、2010年には85.2%増加し、126億ドルになったこの上昇率で億万長者ランキングで68位から43位に浮上した。

 

Amazonがスマートフォンを開発していると噂が広がった後、ベゾスの純資産は2014年に305億ドルに増加した。1年後の2015年にベゾスの純資産は503億ドルに達し、長者ベスト10入りを果たした。ベゾスは市場が閉鎖される数時間前に世界で5番目の富豪となった。彼は1時間で70億ドル稼いだ。

 

2016年3月『フォーブス』のランキングでは、ベゾスの純資産は452億ドルに達したと見積もった。しかし、わずか数カ月後の2016年10月、ベゾスの資産は162億ドル増加して665億ドルとなり、ウォーレン・バフェット続いて世界で3番目の富豪となった。

 

突発的にAmazonの株価が急上昇した後、2017年7月、マイクロソフト共同創設者のビル・ゲイツを一時的に抜いて世界一の富豪となった。その後、すぐにゲイツに抜きかえされたが、2017年10月を通じてベゾスは突発的にゲイツの資産を上回り続けた。

 

Amazonの株価が2.5%以上上昇した後、2017年11月24日に初めてベゾスの資産は1000億ドルを突破。2017年の億万長者リストではベゾスの純資産は728億ドルで、前年から276億ドル増加した。2017年に公式に世界で3番目の富豪として認定された。

 

ベゾスの資産は2016年から2017年にかけての急速な増加は、どのぐらいベゾスが稼ぎ管理していたかについてのさまざまな評価を引き起こした。

 

2017年10月10日、ベゾスは5分で推定62.4億ドルを稼いだ。これはキルギスタンの国内総生産をわずかに下回る程度の額である。

 

2018年3月6日、ベゾスは純資産1,120億ドルで正式に世界一の富豪と認定された。その年、ウォーレン・バフェットは840億ドルで、ビル・ゲイツは900億ドルだった。

 

しかし、今後ベゾスの資産は妻マッケンジー・ベゾスとの離婚で大幅に減少する可能性がある。『フォーブス』によればワシントン州の通常の慣習法に従うとなると。婚前合意なしに離婚した場合ベゾスの資産は元妻との間でフィフティ・フィフティに分割される。この場合は、マッケンジーは世界一の女性富豪家となる。

 

2019年4月4日に離婚が確定し、ベゾスは夫婦で保持しているAmazon株の75%を保持、マッケンジーは残りの25%のAmazon株を手に入れた。しかし、議決権はすべてベゾスが保持することになっている。

 

■関連リンク

フォーブス誌「世界の大富豪」-Wikipedia

1999年から2018年までのベゾスの純資産の変動。データ元は『フォーブス』。
1999年から2018年までのベゾスの純資産の変動。データ元は『フォーブス』。

プライベート


1992年、ベゾスはニューヨークにあるD. E. Shaw社へ勤務しているときに、小説家で会社の研究員だったマッケンジー・タトルと会った。2人は出会って1年後に結婚。1994年に2人はワシントン州シアトルを車で横断しているときにベゾスはAmazonの設立を決める。2人には4人の子どもがおり、3人は息子で1人は中国から養子として迎えた娘である。

 

2003年3月、ベゾスはテキサス州西部で、尾部が木に衝突して墜落したヘリコプターの3人の乗客の1人だった。ベゾスは軽傷を負ったものの、同日地元の病院から退院した。

 

2016年ベゾスは映画『スタートレックビヨンド』でスターフリートの隊員役として出演し、また、サンディエゴ・コミック・コン試写会にキャストやスタッフとともに参加した。

 

2019年1月9日、ベゾスと25年連れ添った妻マッケンジーは、長い期間の別居を経て離婚する意向を発表。2019年4月4日に離婚が確定し、ベゾスは夫婦で保持しているAmazon株の75%を保持、マッケンジーは残りの25%のAmazon株を手に入れた。しかし、議決権はすべてベゾスが保持することになっている。

 

2019年2月7日、ベゾスはオンラインエッセイサイトでアメリカン・メディア社を告発。同社が発行しているタブロイド誌「ナショナル・エンクワイアラー」と同誌オーナーのデービッド・ペッカーが、何らかの調査を止めないとベゾスとローレン・サンチェスのスキャンダル写真を一般公開するという脅迫するメールを送りつけてきたという。

 

ペッカー氏はトランプ米大統領に近いとされる人物で、ベゾス氏はトランプ氏に批判的な記事が多いワシントン・ポスト紙のオーナーである。

左:浮気相手のローレン・サンチェス。右:元妻マッケンジー・ベゾス。
左:浮気相手のローレン・サンチェス。右:元妻マッケンジー・ベゾス。

慈善事業


ベゾスは直接慈善活動を支援、またはベゾス・エクスペディションを通じて非営利事業に資金提供をしている。ベゾスはシアトル歴史産業博物館のイノベーションセンターやプリンストン神経科学研究所のベゾス神経回路ダイナミクスセンターなど、いくつかの慈善事業に資金を提供するためベゾス・エクスペディションを利用している。

 

ベゾスは2009年から2017年の間に数回フレッド・ハンチントンがん研究センターに寄付している。2013年に元Amazon従業員によって設立された非営利団体であるワールドリーダーに50万ドル寄付した。

 

2013年にベゾスは大西洋の床からサターンVのファーストステージのF-1ロケットエンジンの回収するために資金を提供した。回収したロケットエンジンは1969年7月からアポロ11号ミッションのS-1Cステージで使用されたものだと特定された。このエンジンはシアトル航空博物館に展示された。ただ、彼の社会貢献活動は、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのそれとは否定的に比較されてきた。

アポロのF-1ロケットエンジンの回収事業を行うベゾス。

2017年5月23日、ベゾスはアメリカのジャーナリストにプロボノの法的サービスを提供する「報道の自由のための記者委員会」へ100万ドルを寄付。

 

2017年6月15日、ベゾスはTwitterに慈善事業に関するアイデアを尋ねるメッセージを投稿した。「私は長期にわたって働いている私的時間とは反対に慈善事業戦略について考えています」。

 

この投稿時点でのベゾスの慈善事業へのこれまでの支出は1億ドルと推定されていた。これに対して複数のジャーナリストたちが一斉にベゾスにAmazonの倉庫作業員にもっと賃金を支払うよう回答したという。

 

1年6ヶ月後、ベゾスは2018年夏の終わりまでに2つの社会貢献に焦点をあてた発表をするとツイート。2018年9月、アメリカのホームレス問題に対して、低所得地域のために非営利保育園のネットワークを設立するために約20億ドルを拠出すると発表。

 

その一環として「ホームレス家族のための夜間避難所とデイケアセンター」に資金を提供するための「デイ・ワン家族基金」、また幼児教育ための「デイ・ワンアカデミー基金」を設立すると発表した。

 

2018年1月、ベゾスは幼少期に密入国としてアメリカに連れてこられた未成年移民の大学生奨学金基金である「ザ・ドリーム.US」に3300万ドルの寄付を行った。

受賞歴


1999年、『タイム』誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのがベゾスの最初の大きな賞である。

 

2008年、ベゾスはアメリカの「ニュース&ワールドレポート」からアメリカのベストリーダーの1人に選ばれた。また同年、カーネギー・メロン大学から科学技術の名誉博士号を授与された。

 

2011年、『エコノミスト』誌はベゾスとグレッグ・ゼアにAmazon Kindleに対してイノベーション賞を授与した。

 

2012年、ベゾスは『フォーチュン』誌から『ビジネスパーソン・オブ・イヤー』に選ばれた。

 

ベゾスはビルダーバーグ・グループのメンバーであり、2011年にスイスのサンモリッツで開催されたビルダーバーグ会議、およびイギリスのハートフォードシャー州のワトフォードで開催された2013年会議に出席している。

 

また、ベゾスは2011年と2012年の「ビジネス評議会」の執行委員会のメンバーだった。2014年にはハーバード・ビジネス・レビューから世界で最も業績の良いCEOとしてランク付けされた。

 

ベゾスはまた『フォーチュン』誌の「世界の50人の偉大なリーダー」のリストに2015年から3年間連続トップとして選ばれた。

 

2016年9月、ベゾスは「宇宙商業化の発展のためのハインライン賞」を受賞し25万ドル受け取り、それを宇宙探査と発展のため「宇宙探査・開発のための学生組織」に寄付した。

 

2018年2月、ベゾスは「宇宙探査、自律システム、人間の宇宙飛行のための商業的道筋におけるリーダーシップとか革新」のために全米技術アカデミーに選ばれた。

 

2018年3月、毎年恒例の「エクスプローラーズ・クラブ」のディナーで、ベゾスはブルー・オリジンにおける仕事が認められ、バズ・オルドリン宇宙探査賞を受賞した。

 

2018年、ドイツのビジネス革新と社会的責任に対する2018年アクセススプリンガー賞を受賞。

 

『タイム』誌は「世界で最も影響力のある100人」の1人にベゾスを指定した。