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【まとめ・解説】ビッグ・テック「世界を支配する巨大テック企業」

ビッグ・テック / BIG TECH

世界を支配する巨大テック企業


概要


ビッグテックとは、おもに米国の情報技術産業の中で最も支配的な企業のことを指す。代表的な企業として、アマゾン、アップル、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトの5社が挙げられる。この5社の頭文字をとって「GAFAM」と呼ぶときもある。

 

2000年代の終り頃からこれら5つの企業が、世界的に最も価値のある公開企業に成長しはじめた。それぞれの最大時価総額は、約5000億ドルから約2兆ドルの範囲内で動いた。

 

これらの企業が作り出すエコシステム外では、デジタルの世界において通常の日常生活を送ることができないのではないかという憶測もあり、独占的支配への懸念から、米国司法省や連邦取引委員会、欧州委員会による独占禁止法違反の調査が行われている。

 

評論家は、これらの企業が個人情報、市場の権力、言論の自由と検閲、国家安全保障と法執行に与える影響を疑問視している。一方で、消費者に無料のサービスを提供することで、これらの企業は成長を拡大している。

市場の優位性


時価総額上位10社
時価総額上位10社

アマゾンは電子商取引の分野で圧倒的に市場を支配しており、オンライン販売の50%がアマゾンが利用されている。ほかに、クラウドコンピューティングの市場シェアは32%近く、Twitchによるライブストリーミングの市場シェアは75.6%である。

 

さらにアマゾンは、人工知能ベースのパーソナル・デジタル・アシスタントとスマート・スピーカー(Amazon Echo)の分野でも市場シェア69%で市場をリードしており、続いてグーグル(Google Nest)が25%のシェアを得ている。

 

アップルは利益率の高いスマートフォンなどの家電製品を販売しており、モバイルOSの分野ではグーグルと二重独占状態にある。市場シェアの27%はApple(iOS)、72%はGoogle(Android)である。

 

アルファベット、フェイスブック、アマゾンはデジタル広告の「ビッグ3」と呼ばれている。

 

フェイスブックはオンライン画像共有(インスタグラム)やオンラインメッセージング(WhatsApp)の機能などソーシャルネットワーキングサービスを独占している。

 

グーグルは、オンライン検索(グーグル検索)、オンライン動画共有(ユーチューブ)、オンライン地図ベースのナビゲーション(グーグルマップ)でリーダー的存在である。

 

マイクロソフトは、デスクトップOSの市場シェア(Microsoft Windows)と、オフィスの生産性向上ソフトウェア(Microsoft Office)では、長く圧倒的なシェアを誇っている。また、マイクロソフトはクラウドコンピューティング業界ではアマゾンに次ぐ第2位の企業(Microsoft Azure)であり、ビデオゲーム業界でも最大手の1つである(Xbox)。

 

ビッグ・テックは、ナスダックの株価指数のトップで、21世紀最初の10年間のエクソンモービル、BP、ガスプロム、ペトロチャイナ、ロイヤル・ダッチ・シェル(「ビッグ・オイル」)などのエネルギー企業大手に取って代わった。

 

また、ディズニー、AT&T、コムキャストなどの伝統的な大手メディア企業(「ビッグメディア」)を10倍も上回っている。

 

2017年には、アメリカのIT大手5社の評価額は合計で3.3兆ドルを超え、ナスダック100の価値の40%以上を占めた。

原因


スミルナイオスは2016年、GAFAの出現には、メディアと情報技術の収束理論、金融化、経済の規制緩和、グローバリゼーションの4つの特徴が鍵を握っていたと主張している。

 

ニコラス・ネグロポンテのような人たちは「技術的収束の促進」によって、インターネットが少数の企業により寡占化していくことになると主張した。

 

自己調節や政治家たちのソフトウェアの問題の無知さのため、独占に対する政府の介入は効果的ではなかった。そして、金融規制緩和がGAFAの大きな利益率につながった。スミルナイオスによると、アマゾンを除く4社は2014年に約20~25%の利益率を上げていた。

 

スミルナイオスによれば、グローバル化によってGAFAMはグローバルな課税負担を最小限に抑え、米国で必要とされるよりもはるかに低い賃金を外国人労働者に支払うことができるようになったという。

 

スミルナイオスは2016年に、GAFAは、データセンター、インターネット接続、スマートフォンなどのコンピュータハードウェア、オペレーティングシステム、ウェブブラウザなどのユーザーレベルのソフトウェア、オンラインサービスの6つの垂直水中型の力を組み合わせていると主張した。

 

また、電子メール、インスタントメッセージング、オンライン検索、ダウンロード、ストリーミングなどの多様なサービスがGAFAのいずれかで内部的に結合される水平集中型の力についても言及した。

 

たとえば、グーグルとマイクロソフトは、ウェブ検索エンジンをアップルのiPhoneの1位と2位に表示させるためにお金を払っている。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Big_Tech、2021年1月12日アクセス