ブログカテゴリ:読書メモ



読書メモ · 12日 5月 2019
「魂の錬金術 全アフォリズム集」は、エリック・ホッファーのアフォリズム集「 the passionate state of mind and other aphorism」の全訳。ホッファーのアフォリズムは本書収録の475編ですべてである。 ホッファーは、まず精読した著作の重要な文章、自身の経験や観察をカードに書き写し、次に、それらについて思うところを日記に記す。そして、長い時間をかけて考えを成熟させ、文章を練って、50語から200語くらいで表現する。これがアフォリズムである。 アフォリズムができあがったら、そこでいったんそのテーマから離れ、次のテーマにとりかかる。その後、寝かせておいたアフォリズムを随時取り上げ、肉付けしてエセーにする。最後に、一連のエセーが完成したところで著作としてまとめるのである。 ホッファーがアフォリズムによって表現しようとしたのは、生きた哲学であった。
読書メモ · 12日 5月 2019
「初めのこと、今のこと」(改題:エリック・ホッファーの人間とは何か)は1972年に刊行されたエリック・ホッファーの小論集。 最も古い人間である旧石器時代の人間と、最も新しい人間である現代都市の中に生きる人間とを比較し、人間という存在をホッファーなりに考察するのが本書の主題である。 そのため、本の構成はかなり特異な構造になっており、一章と二章は旧石器時代の生活や芸術について書かれているものの、三章以降は突然時代が跳躍して、現代アメリカ社会(20世紀)について書かれている。古代と現代との並列である。 そして、原始時代の話と現代の話を一緒に読んでいるうちに、次第に最も古い人間と最も新しい人間とが“生きる”という一点で、非常に近く親しい存在として結ばれていることが露わになってくる。ホッファーはそこに大変な感動を覚えるのだという。

読書メモ · 12日 5月 2019
本書は「Eric Hoffer,The True Believer-Thoughts on the Nature of Mass Movements,(New York:1951, Harper & Brothers)の全訳である。「大衆運動の本質に関する考察」という原書の副題がしめすとおり、ファシズムや共産主義の発展時に起こりがちな「大衆運動」の本質を明らかにするものである。この本でホッファーは、人間の心の中に潜む“madhousese(狂信行動)"へと向かう原因を突き止めようとした。 ホッファーの基本的な考え方は、宗教や政治における狂信行動や極端な文化運動は、突発的な出来事ではなく、きちんと予測可能な状況で発生するということである。ホッファーによれば、近代社会は、大衆が欲求不満にさいなまれ、自己の存在の意味に対して自身を喪失し、自分が役に立たないと感じ始めたときに取り返しのつかない崩壊を起こすという。 このような欲求に苛まれた大衆は、ほぼ「共同行動」と「自己犠牲」の傾向が生じるという。大衆の主要な要求は、「無力な自己から逃避」と「急進的な改善」である。大衆の唯一の希望とな
読書メモ · 12日 5月 2019
エリック・ホッファーの50代後半、1958年6月から59年5月にかけての日記をまとめたものである。 沖合士としての日々の業務日報、仕事場で遭遇した普通のアメリカ人、黒人、移民、下層外国人たちに関すること、そしてホッファーの生涯のパートナーであるリリー・ファビリとその息子リトル・エリックとの交流記録が中心となっている。 彼ら大衆との交流から紡ぎだされる感情や思想は、ほぼホッファー自身に関することでもあり、そこでは学歴や教養よりも、人間としての優しさや、明るさ、真面目さ、楽しさの方が大事なのだということが主張されている。

読書メモ · 12日 5月 2019
労働にはげみ余暇を読書と思索することを楽しんだ「沖仲士の哲学者」として知られるエリック・ホッファーの自伝。ホッファーが幼いころから自分の寿命だと考えていた40歳までに遭遇したさまざまな事件や人々を題材にした回想録である。 エリック・ホッファーは、1902年ニューヨークにドイツ系移民の子として生まれた。18歳のとき父親が死に完全孤独になる。 その後、ホッファーはカリフォルニアへ移動し、さまざまな職につき、1930年代を農業労働者として各地を放浪してすごした。大学の研究員に推薦され、定職についたこともあったが性に合わずすぐにやめてしまった。 哲学者としてのホッファーが分析・研究の対象としていたのは、おもに心理学、それも弱者の心理学である。本書「適応しえぬ者たち」の章において、ホッファーは、弱者が固有の自己嫌悪を放出する「生存競争よりはるかに強いエネルギー」こそが人間の運命を形作るうえで支配的な役割を果たす、また「弱者が生き残るだけでなく、時として強者に勝利する」人間独自の世界観を指摘した。
読書メモ · 18日 4月 2018
民主主義は、「リベラル」「垂直型」「権威主義的」「共同体型」など、家族システムのタイプによって分類できる。